韓国・朝鮮人元BC級戦犯者に補償を

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キーワード解説

ジュネーブ条約

 1929年に結ばれた、捕虜に対する保護や人道的な取扱い、捕虜の権利等を規定した国際条約(「俘虜の待遇に関する条約」)。日本も1934年に調印したが、捕虜の待遇に関しては軍部の反対もあり批准しなかった。日清・日露戦争の頃は、国際世論を意識して、日本軍による捕虜の待遇は丁重だったといわれるが、第2次大戦当時は将校も兵も捕虜に関する教育を施されず、むしろ「生きて虜囚の辱めを受けず」とした「戦陣訓」など人道に反する独自の軍国主義思想に教化されていたため、捕虜取り扱いに関する基本的な知識に欠け、充分な食料や医薬品を提供できず、飢えと病気で多くの犠牲を出し、同条約違反の「捕虜虐待」と国際的な非難を浴びた。戦後1949年に改正されたジュネーブ条約は、日本も1953年に加入・批准したが、1977年に追加された議定書を批准したのは、イラクに自衛隊が派遣された後の今年6月の通常国会においてであった。


   
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